屋根の暑さ対策とガルバリウム鋼板屋根改修工事、高知県土佐市
天井の無い金属屋根の工場。屋根の暑さは直接内部へ影響し、夏場は工員さんたちを苦しめます。
暑さ対策としてスプリンクラーによる散水を行っていましたが、あまり効果が無い。また、近年屋根が散水の影響でサビも発生している。
お客さまの困りごと
工場の特性により(ゴミ、ホコリ等の異物混入防止)換気ができない。業務用エアコンとスポットクーラーを駆使するが真夏の工場内温度は50℃に近くなることも…。空調費ばかり跳ね上がるが従業員は熱中症気味です、何とか改善策はないものか?との相談でした。
解決策・ポイント
屋根で暑さ問題を解決する遮熱ルーフガルパワーで工事しました。既存の屋根を剥がさず遮熱工事+新しくガルバリウム鋼板でカバールーフ施工。内部の操業に全く影響を与えない工法です。また、工場責任者の方とは、何度も打ち合わせをさせていただき、工事資材やクレーンの搬入が業務に支障を出すことなく施工させて頂きました。
エコ遮熱工法による性能実績を測定しました。
屋根の裏面 施工前 63.6℃

屋根の裏面 施工後 31.6℃
屋根裏面の温度差 -23.9℃
屋根裏面温度をサーモグラフィーカメラで測定
エコ遮熱ルーフで施工を行った箇所を施工前後で屋根裏面温度をサーモグラフィーカメラを使って測定しました。外気温は上昇しているのに内部屋根裏面温度は23.9℃も下がりました。天井が無い工場なので施工前には上部から降り注ぐ「モワ~ン」とした熱気が全くなくなりました。工場内が冷やっとするはずです。夏の猛暑が楽しみです。
お客様の声
従業員の一部の方は屋根工事をしている事に気が付かない程スムーズに工事が完成しました。工事完了後、工場に入らせて頂き「エアコンを付けているのですか?」と聞くと「いや、一台も動かしていません。効果抜群です。」と喜んで頂きました。
他の方からも「去年よりずいぶん涼しくなった!」と従業員の方からも喜びの声を頂きました。これで今年の夏は快適な工場で仕事をしていただけるかと思います。
工事概要
施工場所 | 土佐市高岡 紙加工工場 |
施工規模 | 鉄骨平屋建て 築25年 金属屋根2400㎡ 天井無 |
工法 | エコ遮熱ルーフ 金属屋根カバー工法+アルミ遮熱シート |
屋根材 | カラーガルバリウム鋼板 厚0.6㍉ ペフ付 ヨドルーフ90ハゼ |
施工期間 | 1.5ヶ月工期 |
遮熱使用材 | 超薄型アルミ製遮熱材「リフレクティックス」 |
屋根改修工事:前
屋根改修工事:後
新築からまだ25年しか経過していなしのでまだそんなに屋根は痛んでいないかと思いましたが。地下水を利用したスプリンクラーを使っている為、屋根が想像以上に腐食していました。
接合部から雨漏りをしていた様子でシーリング処理が多数ありました。
以前、増築をしたときの施工が悪くジョイント部の雨漏りが長期に渡って止まらなかったそうです。今回はジョイント作らない設計施工するのでご心配ありません。
散水が流れる個所は屋根の腐食が酷かったです。
軒樋も交換しました。既存は鋼板製の樋でしたが今回はサビに強い塩ビ製です。金具もステンレス製に交換しました。
施工の流れ
遮熱シートの固定
遮熱シートのジョイント部を専用アルミテープで目貼りします。
レッカー荷上げⅡ
新設ガルバリウム鋼板製ルーフデッキを屋根の長さに正確に加工し、トレーラーとレッカーを使って屋根搬入行います。
屋根の仮葺き
全体の仮葺きが完了しました。
接合部の機械締め
上下は屋根の長さに合わせたジョイントレス。左右は規格ピッチで専用機械で接合していきます。だから雨漏りゼロ!