あゞ 川の流れのように

vol.2629

秋雨前線やら線状降水帯やら

台風24号の残骸やらがゴッタ煮

 

ここ最近ずっと天気が悪いし

この先の天気予報も晴れマークが無い

 

その台風も発生から

もう1週間以上、南の海に居続けてる

 

9月は1年で1番雨が降る時期ですが

屋根屋さんにはちとキツイ

天候でございます

 

 

さて、屋根の上では

雨水が流れるルートが

実によく分かる現象が起きてました

 

川の流れのように落ち葉が流れていき

溜まった落ち葉はせき止められて

ダムのようになってます

 

で、その行き場を失った雨水は

屋根の継ぎ目から侵入する

 

時に落ち葉は「落ち葉ダム」に化し

屋根を雨漏りさせます

 

特に傾斜の緩い部分は

どうしても落ち葉も水も溜まりやすい

 

 

この屋根は、歴史ある

「銅板の一文字葺き(いちもんじぶき)」工法

 

A3サイズの銅板を横半分に切り

四方をハゼ折りにして接合していく

伝統的な屋根葺きの工法

 

坪10万円以上はする高級銅板葺き工法

 

自分も若い頃は日本建築や

寺社仏閣の屋根を葺きまくっていたので、

この工法は散々やってきました

 

でも、最近は

すっかり見かけんようになりましたね

 

日本建築自体の激減はもちろん、

銅板そのものの超高騰も大きく影響しちょります

 

その昔、「銅屋根は耐久性がえいき末代物」と言われよったけど

最近は気候変動や大気汚染の影響なのか、

雨のpHが変化して

10年〜20年で傷んでしまうなんてケースも

場所や建築工法にによってありますね

 

で、これだけ盛大に

落ち葉が溜まっているこの屋根ですが

実は現在、ここからの雨漏りは一切起きていません

 

不思議でしょ?

 

なぜ漏れんのかというと、

以前に雨漏りした際に

オガサでしっかりと

根本から修理をさせてもらったからです

 

古い銅屋根をいったん綺麗に剥がし、

野地板を貼り替え 

 

下葺き材には、

釘穴からでも漏らさない高防水の

「ゴムアスファルトルーフィング」を

しっかりと敷き込む 

 

いや〜

それだけじゃありませんよ

 

仕上げ屋根材の下層谷部分へ

銅板を捨て貼りして、

徹底的に止水性を高めた上で、

丁寧に剥がしておいた既存の銅板を

もう一度”お化粧”復旧しているんです

 

見た目は昔ながらの古びた、

いやいや”風格ある”銅屋根のまま

 

だけど、これだけ落ち葉が溜まっても

ビクともしない、

絶対漏らさん仕様にしちょるわけです

 

ハイ

 

表面だけを綺麗に取り繕うのとはワケが違う

また、単に新しく作り直すってでも無い

 

水がどう流れて、どこが急所なのか? 

 

その「クセ」を読み切って、

目に見えない部分からガッチリ固める

 

それが、プロの屋根仕事ってもんです

 

 

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株式会社オガサ製工 代表:小笠原孝彦
一級建築施工管理技士/一級遮熱施工管理技士
屋根から建物と働く人を守る専門家で防災士
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投稿者:

小笠原孝彦

小笠原孝彦(おがさわら・たかひこ)1970年高知県高知市朝倉生まれ 株式会社オガサ製工 代表取締役/一級建築施工管理技士/建築板金一級技能士/防災士/被災建築物応急危険度判定士 高知を拠点に、金属屋根を中心とした工場・倉庫・事業用施設の屋根工事、暑さ対策、雨漏り・屋根改修などに携わる。 この「時々屋根ブログ」では、屋根や建築の話はもちろん、会社経営や仕事、バイク、登山、旅、そして時々人生について、社長目線・職人目線で書いています。