建物のクセをも読む

vol.2623

今日で8月も終わりでやんす

新聞には

天狗高原の夕日に黄金色に染められる

ススキが載ってましたね

 

秋は近づいているのでしょうが

まだまだ猛暑ってヤツが

幅を効かせています

 

 

さてさて、先日伺った工場

 

 鉄骨造で、屋根は波型スレート

 「雨漏りが止まらんで困っちゅ」

とのご相談

 

波型スレートの雨漏りっていうと

「スレート自体が割れたんかな?」

って思いますよね

 

でも現場に入って

上を見上げて、 「あぁ、なるほどね」と

 

明かりが漏れていないから

割れもズレもない

 

吸い込みか?

 

実は原因って

スレート本体じゃないことも多いんです

 

犯人はズバリ

固定フックボルトのパッキン劣化

 

屋根材を鉄骨に留め付けている

あの小さな部品です

 

大きな原因は、

そう、天井クレーンです 

 

工場で重い荷物を吊り上げてクレーンが動くたび 

実は建物全体が「グワーッ」と揺れよんです

 

その振動は

ダイレクトに屋根へ伝わります

 

毎日毎日、グワングワンに

揺さぶられ続ける屋根

 

するとどうなるか? 

 

波型スレートを固定している

フックボルトが少しずつ緩み 

挟んである防水パッキンが

ズレたり、潰れたりする 

そこへ容赦ない紫外線が当たって、

パッキンがカチカチに劣化して割れる

で、そのわずかな隙間から、 

雨水がツツーッと侵入してくるわけです、ハイ

 

雨漏りって、

割れている、ズレてる、隙間がある

だけじゃないんですよ

 

建物がどう使われているか? 

どんな力がかかっているか? 

 

そこまで見抜かないと、

本当の原因にはたどり着けん 

 

「コーキング塗ってハイ終わり!」 なんて修理じゃ

またすぐクレーンの揺れで漏りますからね

 

建物のクセを読む

 

それも屋根屋の仕事です

 

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株式会社オガサ製工 代表:小笠原孝彦
一級建築施工管理技士/一級遮熱施工管理技士
屋根から建物と働く人を守る専門家で防災士
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投稿者:

小笠原孝彦

小笠原孝彦(おがさわら・たかひこ)1970年高知県高知市朝倉生まれ 株式会社オガサ製工 代表取締役/一級建築施工管理技士/建築板金一級技能士/防災士/被災建築物応急危険度判定士 高知を拠点に、金属屋根を中心とした工場・倉庫・事業用施設の屋根工事、暑さ対策、雨漏り・屋根改修などに携わる。 この「時々屋根ブログ」では、屋根や建築の話はもちろん、会社経営や仕事、バイク、登山、旅、そして時々人生について、社長目線・職人目線で書いています。