長持ちする屋根って、ステンレス ?

先日、ある企業さんから

古くなった屋根を

ステンレスで葺き直して欲しいと

相談がありましてね。

 

理由を聞くと

ルーフデッキ(折板)が

老朽化で腐食しているので

この際、

耐久性の良いステンレスで葺き直して

半永久的にメンテを省きたいとのこと。

 

ちょちょっ!!!

 

チョイ待って。

 

気持ちは分かりますし

ウチも高額な

ステンレス製の屋根を使ってもらえるなら

それは嬉しいモノですが

現実的に色々と問題があります。

 

一番は屋根の長さが20m近くありますので

熱伸縮の問題です。

 

高知の屋根でも

夏と冬の温度差が70℃を超えます。

 

するとガルバリウム鋼板より

約1.5倍も熱伸縮が大きいステンレスですので

20mの長さの屋根は

約15ミリの熱伸縮を繰り返すのです。

 

計算上では。

 

実際、伸縮は様々な方向に動くので

一概には言えませんが、、、

 

この動きが

固定しているボルトや

その止水パッキンを

破壊してしますのです。

 

ですので、今回の場合は

より腐食に強い

スーパーガルバリウム鋼板へ

さらに腐食に強い

厚膜表面処理をした

日鉄鋼板の「ハイレタン」等が

オススメですね。

 

長持ちする屋根といっても

一概に「ステンレス」

なんかじゃ無い場合もあります。

 

それではまた。

 

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高知の【株式会社オガサ製工】
小笠原孝彦(おがさわらたかひこ)でした。

投稿者:

小笠原孝彦

小笠原孝彦(おがさわら・たかひこ)1970年高知県高知市朝倉生まれ 株式会社オガサ製工 代表取締役/一級建築施工管理技士/建築板金一級技能士/防災士/被災建築物応急危険度判定士 高知県を拠点に、ガルバリウム鋼板による遮熱・減災屋根のリーディングカンパニー「オガサ製工」を経営。法人向けには工場・倉庫・事業用施設の暑さ対策や屋根リニューアル、遮熱リフォームの分野で高い専門性を持ち、四国一円で施工実績を重ねています。 このブログでは、現場目線×経営者目線で、屋根の「プロが本音で語る情報」を毎週発信中。 「工場が暑すぎる…」「老朽化した屋根を直したい…」「でも業務は止めたくない」そんな法人様の悩みに寄り添いながら、これまでの建築技術とノウハウ、そして屋根から生まれる“価値ある改善”をお届けしています。