屋根に降った雨が集中する「谷樋」

今日から10月がスタート。

 

グッと秋めいてきまして

今朝の気温は17℃(自宅計測値)

サラッと気持ちいい空気と

秋空に爽快感溢れています。

 

これからしばらくは

高知もすごしやすい季節ですね。

 

台風が来なければ、、、ですが。

 

 

 

さて、台風の大雨で

トラブルが多いのが「谷樋」なんです。

 

屋根に水路のように設置する「雨樋」ですね。

 

大きな工場などでは多い構造でして

増築時は当然ながら、

新築時でも物理的に

こういった構造になってしまう場合が

ございます。

 

コストや設計上、

ん〜〜〜 仕方が無いんです。

 

設計・施工側、そして発注者側も

谷樋が詰まった時

大雨でオーバーフローのリスクがあるのも

承知の上。

 

なので、その上をいく排水能力を計算して

谷樋の形状を決めるんですが

希にその排水量設計が

今の基準に合っていない物件もございます。

 

ハイ。

 

超ゲリラ豪雨が最近は多いですからね。

 

そこで対策としてどうするか!?

必殺技は・・・・

 

残念ながらございません。

 

現状より大型のモノに変更となると

屋根を一時撤去して、谷樋の入れ替え、と

言葉で表現すると簡単ですが・・・

 

工事レベルで考えると

チョイと難題です。

 

まず期間中に雨が降ると

工事はストップしなきゃいけないし

しかも、建屋内が大洪水になる可能性が「大」

 

ですから対処方法としては

排水パイプの増設です。

 

しかも既存より2規格の大きいモノに。

 

75Aなら安全マージンを見て100Aでは無く

125Aをチョイスです。

 

そして、建物構造により排水管のルート、

施工方法を検討しなきゃいけませんが

これが技術力の見せ所でございます。

 

あっと!大事なコトが・・・

 

谷樋自体の定期点検も

モチロン必須ですからね。

 

では、また明日!

 

ガルバリウム鋼板屋根への葺き替えで
地震に強く、屋根遮熱工事で暑さ対策も行う
屋根リフォームと雨漏り修理専門の
【株式会社オガサ製工】小笠原孝彦
(おがさわらたかひこ)でした。

投稿者:

小笠原孝彦

株式会社オガサ製工 代表取締役 1970年高知県高知市朝倉生まれ ガルバリウム鋼板屋根の製作施工と遮熱技術で、工場や倉庫の暑さ対策を行っています。 そして南海地震対策のひとつなる住宅屋根の軽量化をガルバリウム鋼板で推進し、あわせて雨漏り修理も専門分野です。 一般社団法人 地震倒壊死から命をまもる建築専門家協会(地命協)代表理事 近年必ず起こる「南海トラフ地震」発生時に、建物倒壊による悲惨な圧死・窒息死を少しでも減らし、また速やかに避難することで、津波や火災から命を守る情報を建築専門家が発信しています。