vol.2355
歳を重ねるごとに
味わい深くなるものってありますよね
その代表格の素材の一つが
「銅板」
10円玉を思い浮かべてください
最初はピカピカで派手な感じがしますが
やがて艶が落ち着き
渋い色味に変化していく
この経年変化って魅力的じゃ無いですか?
マニアックですか?
さて、今回はそんな
「銅板製雨どい」掛け替えのお話し
一般的なに銅雨樋って
50年以上持つと言われていましたが
それはもう大昔の話しです
昭和から平成に移り変わる頃から
銅雨樋に思わぬ問題が発生し始めました
環境変化や素材の影響もあったのでしょうか?
日本瓦に使用された銅雨樋が次第に腐食し
穴が開き始めたのです
そこで内部に保護フィルムを貼るなど
製品に対策が試みられましたが
やはり経年劣化は避けられず
そこで現在では外部は通常の銅板ですが
内部は高耐久のステンレスへと進化した
新しい素材が開発
互いの良いトコ同士を組み合わせ
耐久性と良い意味の経年変化を楽しめる
美観を兼ね備えた銅雨どいが登場
今回施工したお宅は
30年ほど昔、自分が施工した工事でした
そんな穴あき経年劣化に加え
2年前の大雪で物理的な破損も発生してしまい
掛け替えに踏み切られました
素材や製法は時代とともに進化しますが
建築デザインのこの
「味わい」を大切にする姿勢は
変えたくないモノです
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高知の【株式会社オガサ製工】
小笠原孝彦(おがさわらたかひこ)でした。