屋根のハイブリッド工法

vol.2485

平成の中期までは

湾曲屋根(R屋根)の新築って

結構多かったんですよねー

 

でもここ最近では

めっきり減りました

 

今やスチールアーチぐらいしかやってません

 

 

理由はカンタン

 

コストがかかるんです、R形状は

 

 

とはいえ、Rにすることで強度はアップ

 

梁や桁を小さくでき

構造をスリムにできるメリットがあるんです

 

昔はそれが魅力だったんですが

現代では構造基準やコンプラの関係で

重量鉄骨造へ

 

結果、

「曲げる=コストアップ」になってしまいました

 

しかも運搬がまた、ひと苦労w


大型トラックの荷台にも乗らないんですから

 

 

さて、今回の現場は

そんな築40年以上の湾曲屋根の改修工事

 

昔は畑のど真ん中にあった工場も

いまや住宅地の中

 

大型トラックどころか

2tトラックでも

たどり着くのがやっとな立地

 

そこで今回は、屋根を分割製作&分割運搬

そして分割搬入して分割施工

 

ただし、やたら継ぎ目を増やすと

雨漏りリスクが跳ね上がる

 

 

だからこそ、

ここにオガサのノウハウが生きます

 

傾斜のキツイ軒先部は「横段葺き」


緩やかな棟部は「立て平葺き」

 

それぞれの屋根材の特性を活かして

リスクの大きい箇所は

ハゼ式ジョイントでしっかり立ち上げ

 

まさに、雨漏りゼロを狙う

ハイブリッド工法

 

古きR屋根に現代の技を融合させた

屋根の改修工事なのでしたw

 

で、職人(元)目線でひとりごと・・・

 

R屋根はね、「まっすぐじゃない」ってだけで

う〜ん、全部が手間!

 

(言っちゃった!)

 

製作部材は増えるし、

通りのラインも出し難い!

 

でもね、だからこそ

仕上がった時の美しさが違うんです

 

無機の屋根を有機に仕上げているって

それを感じる瞬間でもあります

 

苦労と誇りが

曲線にちゃーんと出るんですよ

 

■オフィシャルHP■
http://www.ogasaseikou.jp  

■工場倉庫の暑さ・熱中症を解決&節電ルーフのサイト■
https://www.ogasa-solution.com/

■南海地震へ備えろ! 高知県認定 減災遮熱ルーフ
ガルパワー®

■柱なしの大空間 もはや構造がデザイン
中四国へ初上陸!
スチールアーチ四国

〜毎週金曜日更新〜
■オフィシャルYoutube動画■
https://bit.ly/3z5Elvv 

株式会社オガサ製工 代表:小笠原孝彦
防災士/一級建築施工管理技士
屋根から建物と働く人を守る専門家。
遮熱・防災・雨漏り対策など“屋根の困った”を
高知から四国全域で解決中!

投稿者:

小笠原孝彦

小笠原孝彦(おがさわら・たかひこ)1970年高知県高知市朝倉生まれ 株式会社オガサ製工 代表取締役/一級建築施工管理技士/建築板金一級技能士/防災士/被災建築物応急危険度判定士 高知県を拠点に、ガルバリウム鋼板による遮熱・減災屋根のリーディングカンパニー「オガサ製工」を経営。法人向けには工場・倉庫・事業用施設の暑さ対策や屋根リニューアル、遮熱リフォームの分野で高い専門性を持ち、四国一円で施工実績を重ねています。 このブログでは、現場目線×経営者目線で、屋根の「プロが本音で語る情報」を毎週発信中。 「工場が暑すぎる…」「老朽化した屋根を直したい…」「でも業務は止めたくない」そんな法人様の悩みに寄り添いながら、これまでの建築技術とノウハウ、そして屋根から生まれる“価値ある改善”をお届けしています。