適材適所な工法を。

古い屋根や壁をそのままにして

新しくガルバを被せるカバー工法を

リフォームではよくお勧めしています。

 

しかし、、、

全ての建物にカバー工法が

ベストってワケでは無いんですよ。

 

屋根は年がら年中

風雨に真面にさらされ

夏の猛暑や冬の寒さに耐える部位です。

 

ですから、とにかく高防水性と

高耐久性が求められるので

ほぼ、カバー工法にて

新設屋根を勧めています。

 

ところが外壁の場合は

少し違う例があるんですよね。

 

それは外壁に

配管や設備など設置されており

尚且つ雨が殆ど掛からないケース。

 

今回ご提案させていただいた工場も

東西南の3方は

雨が常時掛かる外壁なので

ガルバ外壁でカバー施工です。

 

しかし、北面は

庇屋根が大きく張り出しており

通常では雨が全く掛からない外壁です。

 

なので、その面だけは

カバー工法をお勧めせずに

塗装をお勧めしました。

(もちろん外壁素材の

 劣化が少ないってのが基本です。)

 

何故かというとね。。。

 

その外壁には

設備機器や水道配管、

圧縮空気管やら電線管まで

多数の設備が設置されています。

 

ココへ外壁を増設すると

今より5センチは厚さが増しますので

配管等は全部埋まっちゃいます。

 

そうなると

異常時のメンテが大変ですから、

一旦古い設備を全撤去して

外壁工事後に再び復旧!

なんてすると

工場の稼働が完全に止まります。

 

それはどうしても避けなきゃ!ってコトで

設備も外壁も現状のままで

その北面だけは塗装リフォームが

企業さんへのベストなプランなんです。

 

なんでもかんでもカバー工法で

高品質な外壁をつくるのではなく

適材適所の工法で

ベストなリフォームをする。

 

それもオガサの提案力なんです。

 

では、また明日!

 

ガルバリウム鋼板屋根への葺き替えで
地震に強く、屋根遮熱工事で暑さ対策も行う
屋根リフォームと雨漏り修理専門の
【株式会社オガサ製工】小笠原孝彦
(おがさわらたかひこ)でした。

投稿者:

小笠原孝彦

小笠原孝彦(おがさわら・たかひこ)1970年高知県高知市朝倉生まれ 株式会社オガサ製工 代表取締役/一級建築施工管理技士/建築板金一級技能士/防災士/被災建築物応急危険度判定士 高知県を拠点に、ガルバリウム鋼板による遮熱・減災屋根のリーディングカンパニー「オガサ製工」を経営。法人向けには工場・倉庫・事業用施設の暑さ対策や屋根リニューアル、遮熱リフォームの分野で高い専門性を持ち、四国一円で施工実績を重ねています。 このブログでは、現場目線×経営者目線で、屋根の「プロが本音で語る情報」を毎週発信中。 「工場が暑すぎる…」「老朽化した屋根を直したい…」「でも業務は止めたくない」そんな法人様の悩みに寄り添いながら、これまでの建築技術とノウハウ、そして屋根から生まれる“価値ある改善”をお届けしています。