成型したガルバリウム鋼板の湾曲は難しい。

昨日の今日ですから

さすがに両手がバリバリ痺れています。

(特にアクセル握ってた右手が)

 

昨日、一昨日で1500kmを走り抜いたバイクを

コントロールした右手は

今朝の味噌汁に入っていた具材「なめこ」を

箸で捉える事ができませんでした。(笑)

 

初期型油冷はこの独特のエンジン振動が

魅力のヒトツなんで

余韻に少しだけ浸れる痺れですがね。

 

それはさておき、

屋根って、真っ直ぐだけではありません。

 

時には湾曲(ドーム)形状の屋根も

ガルバリウム鋼板で葺いちゃいます。

 

体育館の屋根なんて

このドーム型は多いですよね。

 

湾曲型は応力の関係上

切妻型の直線屋根より

同じスパンなら柱を飛ばせます。

 

柱の無い空間を作りやすいんですよ。

 

だから体育館やホールは

ドーム型が多いのです。

 

今回のドーム型屋根のリフォームは

賃貸住宅の屋根です。

 

居室なので柱のスパンはあまり関係ありませんから

デザイン性で、ドーム型です。

 

その屋根をガルバリウム鋼板で葺く場合は

成型方法に少し特徴があります。

 

瓦棒などに成型した場合

野地板に接触している部分と

「桟」の頂点部分では

3㎝ほど高さが違いますので

細かく言うと「R(半径)」が違います。

 

コレを1枚のガルバで成型する場合

「桟」の頂点は伸びようとしますし

「平」の部分は縮もうとします。

 

ですから「平」の部分に波形の

ローレット加工をして縮ませ

ガルバリウム鋼板を湾曲させるのです。

少しややこしく、ツマラナイ話しですが

この物理的特性を理解していないと

神社仏閣の銅板屋根も葺くことはできないんですね。

 

では、また明日!

 

ガルバリウム鋼板屋根への葺き替えで

地震に強く、遮熱工法で暑さ対策も行う

屋根リフォームと雨漏り修理専門の

【株式会社オガサ製工】小笠原孝彦

(おがさわらたかひこ)でした。

 

投稿者:

小笠原孝彦

株式会社オガサ製工 代表取締役 1970年高知県高知市朝倉生まれ ガルバリウム鋼板屋根の製作施工と遮熱技術で、工場や倉庫の暑さ対策を行っています。 そして南海地震対策のひとつなる住宅屋根の軽量化をガルバリウム鋼板で推進し、あわせて雨漏り修理も専門分野です。 一般社団法人 地震倒壊死から命をまもる建築専門家協会(地命協)代表理事 近年必ず起こる「南海トラフ地震」発生時に、建物倒壊による悲惨な圧死・窒息死を少しでも減らし、また速やかに避難することで、津波や火災から命を守る情報を建築専門家が発信しています。