屋根で屋根を作ってます。

12月に入り

木造住宅の新築工事が多くなってきました。

 

子供さんの転校を考え

年度内に引っ越しを済ませて

入学や新学期に合わせて

転居へ備えているようです。

 

さて今回は、

屋根は立て平葺き。

そして外壁はスパンドレル。

 

共にカラーガルバリウム鋼板仕様です。

 

市街地に立っているこのお宅。

 

一見すると

こぢんまりとした平屋住宅かと思いきや

奥行きが13mもあり

手前は平屋っぽく見えますが

実は2階建て構造なんです。

 

だから、必然的に屋根の長さは長くなり

成型された立平葺きを

トラックで運搬することはもはや不可能です。

 

まあトレーラーで運べば、

できんことも無いんですけど

市街地で、場所が場所なもので

そんな大型車は入りません。

 

ですので、屋根は

継手を作らないコンセプトは貫き

現場へ成型機械を持ち込んで

屋根を作りながら、屋根に取り付けていきます。

 

この工程を「現場成型」と言うんですがね。

 

ガルバリウム鋼板は

トイレットペーパーのように

ロール状になっていますので

運搬自体はさほど面倒なことはありません。

 

ですので、

運搬ができないほどの長さになってくると

こんな感じで現地にて屋根で屋根を作ってます。

まあ住宅の場合は珍しいんですがね、

店舗や工場など、大型物件になると

トレーラーでも運べない30m、 40m〜

それ以上長さがある屋根は現地へ機械を持ち込み

屋根を作っていきます。

 

こうするとね、

軒先から棟まで

ジョイントが無い屋根になりますので

緩い勾配でも雨漏りが起きないんです。

 

これがガルバリウム鋼板屋根材の

優れた特徴なんですよ!

 

この特徴から、

外壁もスパンドレルで仕上げ

ジョイントも無く、

基礎から屋根まで一枚で作って

取り付けちゃいます。

 

まあ外壁も運搬や施工の物理的問題で

そこまで長くするコトが

できない場合もありますがね。

以上、ガルバリウム鋼板の

長尺施工のポイントでした。 

 

では、また明日!

 

ガルバリウム鋼板屋根への葺き替えで

地震に強く、遮熱工法で暑さ対策も行う

屋根リフォームと雨漏り修理専門の

【株式会社オガサ製工】小笠原孝彦

(おがさわらたかひこ)でした。

投稿者:

小笠原孝彦

株式会社オガサ製工 代表取締役 1970年高知県高知市朝倉生まれ ガルバリウム鋼板屋根の製作施工と遮熱技術で、工場や倉庫の暑さ対策を行っています。 そして南海地震対策のひとつなる住宅屋根の軽量化をガルバリウム鋼板で推進し、あわせて雨漏り修理も専門分野です。 一般社団法人 地震倒壊死から命をまもる建築専門家協会(地命協)代表理事 近年必ず起こる「南海トラフ地震」発生時に、建物倒壊による悲惨な圧死・窒息死を少しでも減らし、また速やかに避難することで、津波や火災から命を守る情報を建築専門家が発信しています。