屋根職人って繊細?大胆?

暖かくなって春爛漫。

 

桜の開花予想日は過ぎましたが

間もなく満開になりそうですね。

 

でも、家の周りや会社の周りは

もう既に咲いておりますので

気分はお花見全開です。

 

さて、屋根って設計上は

寸分の狂いも無い四角形ですが

実際のところはですね・・・

 

大きな声では言えませんが

厳密には四隅は直角ではありませんし

対面は平行ではありません。

 

物理的に無理なんです。

特に鉄骨やコンクリートは

 

そこへガルバの屋根を葺く際

事前に屋根面に割り付けを行って

位置出しを行います。

 

そのピッチ精度は1ミリ単位です。

 

10mあろうが、100mあろうが

ミリ単位で割り付けを行います。

 

この、たかが「1ミリ」ですが

ココを疎かにすると

屋根の葺き終わりの頃には

大きなズレが起きるんですね。

 

1ミリの屋根材が10枚になると1センチ

100枚になると

10センチもズレちゃいますからね。

 

コレじゃ、屋根は完成しません。

 

でもね、、、

 

これがベテラン職人になると

1〜2ミリのズレって

”施工中”は許容範囲と割り切り

屋根を葺き進める毎に

ズレをドンドン縮めていきます。

 

出来上がった屋根原寸をチェックし

「ハハーン! 

 このズレは”こう”納めてやろう」と

スタート時から

もうゴールを決めているんですよ。

 

これこそが、経験からしか得られない

職人技術なんです。

 

繊細でありながら大胆。

そして、大胆でありながら繊細。

 

あぁ〜職人の世界ってシブい!

(自画自賛♬)

 

では、また明日!

 

ガルバリウム鋼板屋根への葺き替えで

地震に強く、遮熱工法で暑さ対策も行う

屋根リフォームと雨漏り修理専門の

【株式会社オガサ製工】小笠原孝彦

(おがさわらたかひこ)でした。

投稿者:

小笠原孝彦

小笠原孝彦(おがさわら・たかひこ)1970年高知県高知市朝倉生まれ 株式会社オガサ製工 代表取締役/一級建築施工管理技士/建築板金一級技能士/防災士/被災建築物応急危険度判定士 高知県を拠点に、ガルバリウム鋼板による遮熱・減災屋根のリーディングカンパニー「オガサ製工」を経営。法人向けには工場・倉庫・事業用施設の暑さ対策や屋根リニューアル、遮熱リフォームの分野で高い専門性を持ち、四国一円で施工実績を重ねています。 このブログでは、現場目線×経営者目線で、屋根の「プロが本音で語る情報」を毎週発信中。 「工場が暑すぎる…」「老朽化した屋根を直したい…」「でも業務は止めたくない」そんな法人様の悩みに寄り添いながら、これまでの建築技術とノウハウ、そして屋根から生まれる“価値ある改善”をお届けしています。