せめて、安全具をしっかり装着してから。

千葉県の台風15号被害は

まだまだ深刻ですね。

 

いまだに約2万戸を超える停電はありますし、

住宅の被災は4万棟を超える見込みです。

その被害を受けた住宅屋根へ

雨養生用ブルーシートを覆っていて

墜落落下する事故が

ここ最近非常に多くなっています。

 

業者じゃなく、

住民の方が自ら行っている作業です。

 

中には、90歳を超える方が

屋根に上って転落したケースもあります。

 

傾斜のある住宅の屋根に

安全対策を何もせずに上がるっていうのは

それは素人さんでは超危険ですよ。

 

僕らプロでも

落下防止用の足場を設置し

安全対策を行ってから

屋根の上で作業行いますもの。

 

ですが、、、

このような大規模な台風被災。

 

業者に頼んでももはや

数ヶ月待ちになっています。

 

で、雨が降れば

目の前にある自宅は水没同様。

 

ですから危険を承知の上で

自分の家をブルーシートで覆って

なんとか被害を最小限度に食い止めたい!

ってコトになるんでしょう。。。

 

 

さて、こういったブルーシートで覆う際、

事故には大きく3つの原因があります。

 

まず一つ目は

慣れていない方が屋根に上がりますので

バランスが非常に取りにくいし

そもそも高くてビビりますので、体がこわばります。

 

おそらく手にはブルーシート

もしくは固定する紐

または土嚢を持っているかも知れません。

 

そんな状況で更に

高所で傾斜のある屋根で

バランスを取ろうって方が

そもそも難しいのです。

 

地面の上ではなんでもないことが

高い所に上がるとビビりで体が硬直し

とっさにバランスを崩すのです。

 

地上では絶対につまずかないモノでも。

 

 

そして次に多いのが

ブルーシートの上に誤って上がっちゃうことです。

 

滑る事は分かっちゃいるんですけど、

やはり緊張からウッカリ

ブルーシートの上に足をかけちゃいます。

 

そしてツルっといっちゃうんですよ。

 

んで、朝とか夕方は想像以上に

ブルーシートの表面は結露で濡れちゃいます。

 

ほんの少しの水分でも

非常に滑りやすいんですよ。

 

 

そして、一番多いのは

ハシゴや脚立からの転落事故です。

 

実はハシゴや脚立を上り下りする時って

そんなに落下事故って起きないんですよ。

 

多いのが、足下が不安定な場所への設置や

掛ける角度がキツかったり緩かったりして

昇降中にバランスを失って転倒するケースです。

 

そして、ハシゴの一番上や脚立の天板から

屋根に移る時、ここが一番危ない!

 

上りきった所から

またぐように屋根の上に移る際に

バランスを崩して落下します。

 

そして自分も経験あるんですが

降りる際に

屋根からハシゴへまたぐ時です。

 

これが非常に怖い。

 

想像できないかもしれませんが

屋根の軒先から回り込むように

ハシゴへ移動するんです。

 

この時は正直、今でもビビります。

 

なので、安全対策が

しっかりとできていないハシゴ作業は

危険極まりないのです。

 

どうしても自分達慣れていないモノが

ハシゴや脚立を使った屋根作業を行うのであれば

他人数でしっかりと支え、

親綱と安全帯は絶対に設置し着用、

ヘルメットなどの安全具で

しっかりと身を固めて頂きたい。

 

落下という「悪魔」はいつも

直ぐ側で狙ってますから。。。

 

では、また明日!

ガルバリウム鋼板屋根への葺き替えで
地震に強く、遮熱工法で暑さ対策も行う
屋根リフォームと雨漏り修理専門の
【株式会社オガサ製工】小笠原孝彦
(おがさわらたかひこ)でした。

投稿者:

小笠原孝彦

株式会社オガサ製工 代表取締役 1970年高知県高知市朝倉生まれ ガルバリウム鋼板屋根の製作施工と遮熱技術で、工場や倉庫の暑さ対策を行っています。 そして南海地震対策のひとつなる住宅屋根の軽量化をガルバリウム鋼板で推進し、あわせて雨漏り修理も専門分野です。 一般社団法人 地震倒壊死から命をまもる建築専門家協会(地命協)代表理事 近年必ず起こる「南海トラフ地震」発生時に、建物倒壊による悲惨な圧死・窒息死を少しでも減らし、また速やかに避難することで、津波や火災から命を守る情報を建築専門家が発信しています。