板金ハサミは職人そのもの

今日1月11日は鏡開きです。

 

正月の年神様に供えた鏡餅を

食べて一家の円満を願う行事。

 

武家社会の風習だったものが

一般化したもので

刃物で切るのは切腹を連想させるため

手や木鎚で割ったり

砕いたりするそうですが

最近では最初から

一口サイズの餅をお供えしますよね。

 

この鏡開き

地方によって日が違い、

1月4日の地方もあれば

20日に行う地方もあそうです。

 

ところで「切る」と云えば

ガルバリウム鋼板を

職人さんが屋根に取り付ける時

端部を微調整して切るのは

「板金ハサミ」です。

 

「柳刃」って種類の

先の少し曲がったハサミを

メインで使います。

 

このハサミ

 

職人にとっては

とても万能なハサミでして

0.1㍉厚の薄板から

0.8㍉の厚板ガルバまで

直線でも曲線でも

ほぼコレ1本で切れます。

 

先の曲がった部分に

切断した鋼板を上手く逃がして

切るんですね。

 

紙とか布は素材が柔らかいので

素材自らがハサミより離れますが

ガルバは硬いので

ハサミの曲がりが無くっちゃ

上手く切れないんですよ。

 

このハサミ

使えば使うほど

その人の手に馴染み

職人同士でも

他人のハサミって非常に

使いにくいんですね。

 

デジタルと違いアナログな道具は

その人の個性が生き移ります。

 

その感覚、妙に好きです。

 

では、また明日!

 

ガルバリウム鋼板屋根への葺き替えで
地震に強く、屋根遮熱工事で暑さ対策も行う
屋根リフォームと雨漏り修理専門の
【株式会社オガサ製工】小笠原孝彦
(おがさわらたかひこ)でした。

 

投稿者:

小笠原孝彦

小笠原孝彦(おがさわら・たかひこ)1970年高知県高知市朝倉生まれ 株式会社オガサ製工 代表取締役/一級建築施工管理技士/建築板金一級技能士/防災士/被災建築物応急危険度判定士 高知県を拠点に、ガルバリウム鋼板による遮熱・減災屋根のリーディングカンパニー「オガサ製工」を経営。法人向けには工場・倉庫・事業用施設の暑さ対策や屋根リニューアル、遮熱リフォームの分野で高い専門性を持ち、四国一円で施工実績を重ねています。 このブログでは、現場目線×経営者目線で、屋根の「プロが本音で語る情報」を毎週発信中。 「工場が暑すぎる…」「老朽化した屋根を直したい…」「でも業務は止めたくない」そんな法人様の悩みに寄り添いながら、これまでの建築技術とノウハウ、そして屋根から生まれる“価値ある改善”をお届けしています。